今年で記念すべき70回目!2024年の課題図書をご紹介!

小学校 低学年の部

アザラシのアニュー

あずみ虫

童心社 1,650

アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。寒い冬のある日。北極の氷の上で、タテゴトアザラシの赤ちゃんが産まれました。お母さんは赤ちゃんに「アニュー」と名前をつけました。アニューは、お母さんのお乳を飲んですくすく育ちますが・・・。巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録されています。

ごめんねでてこい

ささき みお

文研出版 1,320

大好きなおばあちゃんと、少しの間いっしょに暮らすことになったはなちゃん。優しいおばあちゃんと過ごす時間はとても楽しかったけれど、いつもと違う生活にだんだんもやもやがたまってきて・・・。「おばあちゃんなんて、きらい!」と言ってしまったはなちゃんは、「ごめんね」が言えるのでしょうか。

おちびさんじゃないよ

マヤ・マイヤーズ

イマジネイション・プラス 1,870

テンちゃんは身体の小さな女の子。周りの皆んなが子ども扱いするけど、いろんなことができるし、知っているのです。ある日、学校にマルくんという身体の小さな男の子が転校してきました。小さなマルくんにいじめっこが近づきます。小さなテンちゃんはマルくんを助けようと・・・。

どうやってできるの? チョコレート

田村孝介

ひさかたチャイルド 1,430

原料のカカオから板チョコレートができるまでを、豊富な写真としかけ画面を使いながら、順を追ってみていきます。原料が変化して食べ物になるふしぎ、そして社会の仕事にも目が向く絵本です。

小学校 中学年の部

いつかの約束1945

山本悦子

岩崎書店 1,430

ゆきなとみくは、自分は9歳だと言うおばあさんに出会い、共に町を歩き回ることに。後日、2人は意外な場所で彼女と再会する。残されたメッセージに込められた思いとは?いっしょに町を歩きまわり、語り合った、忘れられない夏の一日。

じゅげむの夏

最上一平

佼成出版社 1,650

山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとっては親友のひとりだ。そのかっちゃんが、夏休みに川へダイブしたいと言い始めた。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。」笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは計画を練ったのだけれど・・・。

さようなら プラスチック・ストロー

ディー・ロミート

光村教育図書 1,760

約5000年前に発明されたストローは、なぜ今、問題になっているのだろう?ストローの発明と改良の歴史、使い捨てプラスチックが環境や海の生き物に与える影響、解決策など、SDGsを考え行動するためのノンフィクション。

聞いて 聞いて!音と耳のはなし

髙津 修、遠藤義人

福音館書店 1,760

音は、ふるえる空気の波です。大きな音は大きな波、小さな音は小さな波、高い音は細かくふるえています。その波は耳の中から電気信号となって脳に届きます。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、そのズレによって音はより立体的に聞こえるのです。オーディオ専門の執筆活動に携わってきた著者が語る、音の魅力と耳のふしぎ。

小学校 高学年の部

ぼくはうそをついた

西村すぐり

ポプラ社 1,650

広島に住む小学校5年生のリョウタは、同居する祖父から原爆で亡くなった祖父の兄ミノルの話を聞く。祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡き大おじミノルの足跡をたどろうと考える。一方リョウタが憧れる女子バレー部のキャプテン・レイの曾祖母は、時おり記憶がまだらになり、原爆で亡くした我が子を捜し始める。なんとか曾祖母を救いたいと思うレイだが・・・。

ドアのむこうの国へのパスポート

トンケ・ドラフト、リンデルト・クロムハウト

岩波書店 1,980

作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家2人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。

図書館がくれた宝物

ケイト・アルバス

徳間書店 2,090

1940年、ドイツとの戦争が始まったばかりの英国。幼い頃に両親を亡くしたウィリアム、エドマンド、アンナの3人兄弟は、保護者がわりだった祖母も亡くしてしまう。3人は空襲の恐れのあるロンドンから、集団学童疎開に参加する。疎開先での厳しい生活のなか、兄弟の救いとなったのは村の図書館だった。本の好きな兄弟たちの、心あたたまる物語。

海よ光れ!3.11被災者を励ました学校新聞

田沢五月

国土社 1,540

東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは・・・。子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。

中学校の部

ノクツドウライオウ 靴ノ往来堂

あすなろ書房

ポプラ社 1,650

高いビルの間にちょこんとはさまっている小さな靴屋「往来堂」。店主であり靴職人の祖父を持つ夏希は、シューズデザイナーを夢見る中学生。ある日、店を継ぐはずの兄が突然いなくなり店は危機的状況となった。夏希は後を継ぐべきか悩み始め・・・。

希望のひとしずく

キース・カラブレーゼ

理論社 1,980

オハイオ州の小さな町には、願いを叶えてくれるという井戸がある。中学一年生のライアンは、裕福な家の一人っ子アーネスト、幼なじみのリジーとともに、この井戸を見つける。そして、クラスメイトや町の人たちのさまざまな願いごとを知る。いろんな悩みをかかえる人々が、ちょっとしたやさしさで救われていく、希望と愛でいっぱいの物語。

アフリカで、バッグの会社はじめました

江口絵理

さ・え・ら書房 1,650

将来は「人の命を救う仕事をしたい」と思っていた千津さん。最初は医師になる夢を持つがあきらめ、銀行員として社会人生活を始めることになる。それでも自分の夢をかなえる仕事を探しつづけた千津さんは、転職先の仕事でアフリカ・ウガンダのシングルマザーたちに出会い・・・。迷い、遠回りしながら、自分の信じる道を歩んできた仲本千津さんの姿を描く “進路決定”ドキュメンタリー。

高等学校の部

宙わたる教室

伊与原 新

文藝春秋 1,760

新宿にある都立の定時制高校。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表することを目標に「火星のクレーター」を再現する実験を始める。

優等生サバイバル 青春を生き抜く13の法則

ファン・ヨンミ

キム・イネ 1,650

首席で進学校に入学してしまったジュノ。しかし父は田舎で病気の療養中。母は父についていき、叔父とふたりで暮らしている。入学してからはトップをとれず、思い悩む日々が始まる。テスト、課題、進路、SNS、そして恋――。1日は24時間。でもやらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことは満載!!ハードな高校生活を生き抜くために「優等生」のジュノが見つけた法則とは?

私の職場はサバンナです!

太田ゆか

河出書房新社 1,562

大好きな動物を守りたい――。南アフリカ政府公認・唯一の日本人女性サファリガイドが伝えたい知られざるサバンナの動物たちの生態、環境保護の最前線、人と自然が共生するために大切なこと。